コスパ高過ぎ掘り出し物イヤホンをGet!!!Sony XBA-C10レビュー(+番外編)

さて、Sony信者のにわかオーディオ好きの筆者は、昨年11月にプロ向けモニターイヤーレシーバー[MDR-EX800ST]を手に入れてからというもの、家電量販店に行っては様々なイヤホンやヘッドホンを聴き比べて、未知の音との出逢いを増やしている日々。

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2/29発売の完全独立型ワイヤレス[WF-H800]も発表翌日にソニーストアで試した。レビューは後日上げたいと思う。
2/24に発表された新型[Xperia 1Ⅱ/10Ⅱ]では、3.5mmオーディオジャックが復活されるなど、巷では完全独立型イヤホンが主戦上ななかで、ワイヤードヘッドホンもこれからまた盛り上がりを見せてくれる予感。

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3.5mmオーディオジャックが2年ぶりにフラッグシップXperiaに復活し、ワイヤードイヤホンも盛り上がりを見せるだろうか。

そんな筆者は、年明けに某イヤホン専門店のWebサイトで、気になる中古イヤホンを見つけ、入手したので今回はそのイヤホンをレビューしていきたい。

  • XBA-C10とは。。。

筆者が手に入れたイヤホンは[Sony XBA-C10]なるもの。

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XBA-C10は2013年発売、当時5000円前後と比較的低価格帯のイヤホンで、この価格帯では珍しいバランスド・アーマチュア型ドライバーを採用している。

まず余談であるが、Sonyのイヤホン、ヘッドホンの型番はその製品の特色を表していることが多い。

[MDR-EX]はダイナミックドライバーを用いたモニター系のバランス重視有線、[MDR-XB]はダイナミックドライバーを用いた低重音重視有線で、近年の新製品からは有線イヤホンは[IER]、有線ヘッドホンは[MDR]となっている。

では、[XBA]型番の特色とはなんぞや。

[MDR]がダイナミックドライバーを採用しているイヤホンに対して、[XBA]はバランスド・アーマチュアドライバーを採用しているのだ。

バランスド・アーマチュア(以下BA)はもともとは補聴器に使われていたドライバーユニットであり、ダイナミック型に比べて繊細な音作りが可能なほか、ドライバーユニット自体が小型なことや、高感度なこと、ヘッドホン自体の密閉性が向上できるなどのメリットがあるという。

筆者のイメージ、BAドライバーを採用するイヤホンは1万円以上する高級イヤホンに搭載されている気がするが、筆者が手に入れたイヤホンXBA-C10は2013年に発売された当時5000円以下で販売されていたようで、今回、イヤホン専門店で売られていた中古を1400円で手に入れた。

外見は樹脂のハウジング、細っこいケーブルと価格よりも若干のチープさは否めない。

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ハウジングがとても小さく耳にずっぽり入れても存在感は強くなく快適。 ノイズブロック機能はかなり高く、BAの音の緻密さが余すことなく楽しめる。

いざ、装着してみると小さなハウジングが耳にすっぽり入って装着している感覚を忘れるくらい軽い。

三角形型のフィッティングアシスタントが小さいハウジングが耳から外れにくく、最適な装着感を与えてくれる。

MDR-EX800STのような耳かけ式ではないものの、コードスライダーがついていて、ケーブルを後ろ回しにしてスライダーを締めるとより装着感が増すように感じた。

  • 1万円イヤホンと並べても遜色ないポテンシャル

BAイヤホンを購入してじっくり聴くことがはじめての筆者であったものの、言っても5000円のイヤホンと括っていた。

実際に、ソニーの同価格帯の現行イヤホンである[MDR-EX450]も何度か試聴したが、そこまで感動は生まれることはなかった。

が、いざ、[XBA-C10]で音楽を聴き始めた瞬間に衝撃が走った。

まず、驚いたのは音の解像度。もちろん、MDR-EX800STと肩を並べるまでは行かないが、MDR-EX450のモヤモヤ感には圧勝している。ボーカル、ピアノなどの中高音がくっきりキラキラとした明るめでキレイな音で、1音1音の解像度は比較的高く、WAVなどの非圧縮音源を聴くとメリハリある粒だちをきちんと感じる。

音質はモニター系イヤホンのバランス感にとても近く、この価格帯イヤホンとしては音場やレンジが広めで、やや高めの音が得意な印象だが、低音は少し物足りなさを感じるのは音圧が弱めなのかもしれない。

インピーダンスも低価格イヤホンでは、珍しい24Ωを採用しているおかげでノイズも低めで、長めのリスニングでもスッキリと聴き疲れしないのも、ボリューム小さめながら上品な高音質に貢献しているようだ。

ただ、この価格帯でMDR-EX800STに近い満足感を得られるのは正直驚きだし、1万円台のイヤホンと戦えるくらいの高音質だと感じる。

  • 番外編:MDR-EX800STをリケーブルしてみた

また、筆者が年明けにもう1つ購入したモノがあるので、番外編として一緒に紹介したい。

それは[RK-EX1000LP]というモノ。

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過去に販売されていたソニーワイヤードイヤホンのフラッグシップMDR-EX1000。中古では今でも高値で手が出しづらいが、純正ケーブル自体は6000円前後とリーズナブル。生産自体は終わっているが、修理部品の在庫を見つけ購入した。

これは、2010年に発売されたSonyの当時の最上級イヤホン[MDR-EX1000]の交換用ケーブルなのだ。

そして、この時期に発売されたイヤホン[MDR-EX600]、業務用インナーイヤーレシーバー[MDR-EX800ST]は設計思想が同じ、所謂兄弟機である。この3機種に関してはリケーブルが可能であり、設計思想が同じであるため、それぞれのケーブルを付け替えることができる。

オーディオマニアのなかでは試しているユーザーもいて、筆者も気になっているなか、某家電量販店のWebサイトで、アフターサービス部品用[RK-EX1000LP]の新品を見つけ、購入した。

ケーブル自体はMDR-EX800STのケーブルよりも短く太い。中の銅線も純度の高い7N-OFCケーブルを採用し、伝達ロスを最小限に抑えている。

筆者は実際にMDR-EX1000の音質を知らないので、MDR-EX800STにRK-EX1000LPを装着した場合と、純正ケーブルだけの音質の比較になるが、違いは解るくらいに出る。

全体的に高音の尖った角が取れて音場が広がった感がある。そのせいかMDR-EX800STと比べてフワッとした音圧のイメージだ。

また、中高音の緻密さが強い分、ベースやドラム、ピアノなどの中音から、さらに低めの低音やボーカルのメリハリ感や緻密さがが弱く、物足りなさを感じる部分もあるが解像度はMDR-EX800STと比べて見劣りはしない。

しかし、音圧が弱いながらも解像度が高く、すべての域をバランスよくカバーしている上品な鳴りは、聴き疲れせずに楽しめるのがよい。

  • 同じ方向性でも聴いて解る違いの発見は楽しい。

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Xperia 1とXBA-C10の組み合わせ。こんなに手軽に高音質を楽しめてもいいのかって思うくらいの気持ちいいリスニングが楽しめた。Xperia 1Ⅱでオーディオ性能がこれ以上どこまで進化しているのかを思うと楽しみでしかない。

今回は、改めてワイヤードイヤホンを購入し、聴き比べてみたが、基本的にソニーの[モニター色の強い部類]の機種達であったものの、BAの緻密な再現性やダイナミックのパンチの強さやダイレクト感など、それぞれの違いを聴き比べて実感できてとても楽しかった。

XBA-C10は価格に対しての、音の緻密感など高音質ぶりに驚いたし、MDR-EX800STとMDR-EX1000のリケーブルは正直、そこまでの違いは出ないと思って試したが、音圧や鳴り方がまったく別物だった結果に驚いた。

また、同じXperiaでも、最新の1と4世代前のX Perfomanceでも鳴り方は変わってくることを考えたら、さらにオーディオ性能を高めてきたXperia 1Ⅱでどんな音を鳴らしてくれるのか楽しみすぎである。

Haruaking!!!

 

 

 

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